うつ病は、ただの「落ち込み」や「怠け」とは違い、何か気晴らしでまぎれたり、頑張らせれば良くなるものではない。だから、周囲の人が「気の持ちよう」「なんで前向きに考えないの?」「もっと頑張って」と言うのは良くない。うつ病の回復を促進する周りの人の対応としては、以下のようにするのが良いと考えられている。
「頑張れ」と励まさず、ゆっくり見守る
うつ病は、もともと頑張りすぎて身体的・心理的に疲れてしまった結果である。以前と同じようなペースで負担をかけることは、状態を悪化させることになってしまう。より無理のない本人のペースを見つけていくのを見守っていくようにしよう。
無理に気晴らしや楽しみを勧めず、やりたいようにさせてあげる
落ち込んでいる様子をみると、楽しいことや面白いことがあると良いのではないかと思い、外出や趣味を強く勧めてしまいがちである。元気な時は楽しめるものでも、うつ病の時はそうでないことが多く、無理に何かをさせることは逆効果となってしまう。
義務ではなく、本人のしたいようにさせることが本当の心の休養となる。「〜したくない」「〜したい」と言えるようになることが回復の第一歩である。
難しい問題は後回しにする
うつ病の時は判断力や思考力が低下してしまうので、何かの決断(会社を辞めるか、いつ復帰するのか、その他プライベートな問題など)を迫るのは後回しにした方が良い。本人が健康な時のように考えられない中で決めた答えは、本人にとっても周りにとっても良いものになるはずがない。
本人を責めることなく話しを聞いてあげる
「死にたい」、「どうせ自分は・・・」、「どうなってもいい・・」など、うつ病の人の悲観的・絶望的な考え方は、親身になっている人ほど辛くなって聞けないということもある。その結果、「なんでそんなこと言うの!」と責めたり怒ったりしたくなるかもしれない。
しかし、うつ病がひどい時にはそうやって怒られたことで、さらに自分を責めてしまい逆効果になることもある。辛い気持ちを少し吐き出すことができるというのは、健康的な証拠であり、無理のない範囲で耳を傾けることが大切である。
必要に応じて通院や服薬などの治療に協力する
本人がうまく医師に話せそうにない場合や、医師の説明をしっかり聞くのが難しい場合は、周りの人が補助として同席する方が良いだろう。また、服薬が不規則になったり、希死念慮から大量に飲んでしまう可能性がある場合は、薬の管理をすることが望ましい。
自分自身が元気でいることを大事にする
周りの人が心配のあまり元気がなくなってしまったりすると、共倒れになってしまうことがある。また、自己犠牲と過干渉は紙一重で、返って本人の負担になることもあるだろう。
周りの人は自分の健康をまず大事にし、自分らしく生きていくこと、その上で余裕を持って接することが、何よりも治療的であると思われる。
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