老眼の治療は可能か?
モノビジョンとレーシック(LASIK)、CK
レーシックと老眼
「レーシックをして老眼が強くなった」、「老眼が強くなるからレーシックはやめておいたほうが良い」というのは間違いである。
レーシックと老眼には直接関係は無い。
しかし、近視を矯正することで老眼の出ている人にとっては近くが見辛くなるというのは確かなことである。
気付かなかった老眼に気付くようになるという言い方が適切かもしれない。
実は、老眼はの作用機序は完全に解明されていない。
通説としては、視点を合わせる目の中のレンズ(水晶体)が固くなってしまうことやレンズを調整する筋力が衰えることが
原因と言われている。他に、レンズは歳を取っても少しずつ大きくなり続けており、
レンズが膨らむスペースがなくなる為にレンズの調整が出来なくなるという仮説もあるようだ。
モノビジョンという言葉を聞いた事があるかもしれない。
これは、片目は近くを、もう一方は遠くを良く見えるように調整することである。こうしておけば、
焦点を合わせられる範囲が小さくなっている老眼の人でも近くも遠くも良く見えるということになる。
レーシックを行う眼科医の中には、米国でも日本でもこのモノビジョンを勧める人が結構いるようだ。
人によっては左右の視力が違うことに違和感や疲労感を感じることがあるが、次第に慣れることが多いらしい。
老眼治療CKって何?
2004年の4月にFDAが初めて老眼治療としてRefractec社の
CKシステムなるものを認可している。これは最初に(2001年)に遠視の治療として認可されていたものであるが、
その後老眼の治療としても認可されたものである。
CKとは、Conductive Keratoplastyの略(伝導性の角膜移植術?)で、名前とは異なり実際には角膜移植ではない。
この治療にはレーザーではなくラジオ波を使用する。
弱い出力のラジオ波のエネルギーによって角膜のコラーゲンを収縮させ角膜の屈折率を強くする治療である。
どういうことかというと、下図のようにラジオ波を角膜の周辺部に円状に照射していくと照射した部分の組織が収縮して
角膜のカーブが強くなるということなのである。
治療時間は数分程度で侵襲も少なく日帰りで行える。治療後は多少の違和感や見辛さを感じるようだが一時的なもののようで、
数週間すると次第に効果が現れてくるという。
このCKも結局は近くを見やすくするというものであって、老眼自体を根本的に解決するものではない。
片目だけを近くを見やすくするモノビジョンのための治療として老眼の人に向いているということのようだ。